離婚原因としての性格の不一致とは
- 性格の不一致
性格の不一致を理由に離婚を考えられる方は非常に多いです。
下記のグラフは令和元年度の婚姻関係事件における申立の動機を示しています。(出典:司法統計)
このグラフからも分かる通り、夫・妻の双方とも申立の動機に「性格が合わない」を挙げている方が最も多くなっています。
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性格の不一致とは
それでは、性格の不一致とは一体どういうことでしょうか。
性格の不一致には明確な定義があるわけではなく、法律用語でもありません。
不貞行為などの法定離婚事由以外で、価値観や考え方の違いにより、これ以上婚姻関係を継続することが難しいと感じたときの理由として性格の不一致が使われることが多いようです。
性格の不一致とされる具体例
価値観が違う
生まれ育った環境がちがう者同士が結婚して夫婦となるため、価値観が違うのは当然です。
結婚当初は価値観が違うことに気づきにくく、気づいたとしても相手に合わせようとストレスを溜め込む傾向にあるようです。
しかし、婚姻期間が長くなると相手の価値観が違うことを受け入れることができなくなってしまいます。
喧嘩が絶えない
些細なことが原因で、喧嘩になってしまう夫婦も多くいます。
最初は些細なことでも、発展して大きな喧嘩が続くこともあります。
喧嘩を通してお互いに歩み寄れることができれば良いですが、喧嘩が絶えず夫婦生活に支障をきたす場合もあります。
常にどちらかが我慢している
常にどちらかが我慢している状況が続くと、精神的に押さえ込まれてしまいます。
そうすると日常生活を送ることが苦しくなり、婚姻関係の継続が難しいと感じるようになります。
言いたいことが言えない
相手の方が口が立つ場合、言い返されることが怖くなり、萎縮して言いたいことが言えなくなってしまうケースがあります。
自分の思っていることを何一つ言えず、ストレスだけを溜め込んでいると生活自体が息苦しくなるでしょう。
金銭感覚が異なる
金銭感覚に多少のずれがあることは仕方のないことですが、これが看過できないほどになると離婚の原因になってしまうこともあります。
相手がお金にルーズであったり、貯金に対する価値観の違い、借金がある、過度な節約を強制されるなどの場合、金銭感覚が異なると感じるようになります。
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