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乳幼児の面会交流

  • 面会交流
子どもが乳幼児の場合、一般的に監護親は母親となることが多いでしょう。

母子ともに負担となりうる面会交流は、母親の積極的な協力が必要となります。

子どもが父親を認識していない状況においても、面会交流は必要なのでしょうか。

乳幼児との面会交流の必要性

近年、父親が子どもの発達に与える影響の研究が行われ、子どもの社会性や知的能力の発達に、父親の存在が大きな影響を及ぼしていることがわかってきています。

乳幼児期においては、父親からの刺激は重要で、脳に健康な発達を促し、永続的な良い効果を与えるとの結果がでているのです。

こういった研究結果からも、乳幼児と父親との面会交流は、子どもの健全な育成に必要だと分かります。

また、将来的な子どもとの関係性の構築といった面からも、乳幼児の頃から自然と面会を積み重ねていくことはプラスになると考えられます。

乳幼児との面会交流の注意点

父親は乳幼児との接し方に不慣れな場合が多いので、乳幼児との面会交流を円滑に行うには、母親の協力が必要不可欠となります。

ミルクや離乳食の与え方、おむつ交換など、母親の手助けが必要となる場面も少なくないでしょう。

面会交流実施に向け、単に日時や場所を決めるだけではなく、交流の方法や、どこまで母親が手助けを行うのかを予め相談し、確認しておくことが重要となります。

また、父親と母親が激しく対立している場合などにおいては、祖父母に同伴してもらうなど、第三者の協力も必要となります。

乳幼児との面会交流において当事者の協力が得られない場合

乳幼児の面会交流には双方の協力が不可欠となりますので、どちらか一方でも協力が得られない場合は、子の最善の利益につながらないおそれがあります。

そのような場合には、監護親が非監護親に、定期的に子どもの写真を送るなど、間接的な面会交流から始めてみることを検討する必要があります。